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トリリンガルしっかり身につけて!=堀村大使励ます=ノーボムンド日伯学園(ベレン)訪問=70%が非日系生徒

2006年4月27日(木)

 【ブラジリア】堀村隆彦日本国大使が、去る五日、パラー州を訪問、多忙なスケジュールの中を、べレン日系協会(横山秀明会長)が運営するノーボムンド日伯学園(越知恭子学園長)を視察した。大使は生徒たちにトリリンガル(三つの言語を使いこなす人)の重要性を強調、「しっかり身につけて」と励ました。
 学園では、中軽米重男べレン総領事はじめ、日系協会理事、教職員や児童生徒が校門に集まり、大きな拍手で出迎えた。
 堀村大使は越知学園長の案内で幼稚園や小学校の教室をまわり、各クラスで子供たちの歓迎を受けた。小講堂に入った大使は、約七〇%が非日系のノーボムンド日伯学園の児童生徒たちから歓迎の拍手と、「おはようございます」という元気な挨拶で迎えられた。
 三名の児童が日本語で向学の気持ちを述べた。「今年、この学園は八年目を迎えます。私たちはずっとこの学園で勉強しています。学園では、ポルトガル語の他に日本語や英語も勉強しています。ブラジルや日本の文化もしっかりと勉強しています。大きくなったら平和を愛する良き国際人になり、ブラジルや他の国々の発展のために頑張りたいと思っています」。
 子供たちは日本の歌を輪唱し、大使に花束とパラー州名産のお菓子を贈り、小学校四年生によるパラー民族舞踊を披露した。
 大使は子供たちに「あなたたちは小さい時から三カ国語の勉強ができて素晴らしい。地球はどんどん発達して、いろいろな面で小さくなってきているが、他の国の人たちとコミュニケーションをはかるには、言葉がとても大切です。これからもしっかり勉強して三カ国語を身につけて下さい。そうすれば、将来必ずリーダーとして活躍できる立派な人に成長できます」という励ましの言葉を掛けた。
 越知学園長は「このたびの大使の訪問は、児童生徒にとって大きな励み。大変誇りに感じさせていただいています。また、関係者一同にとっても、人材育成に対する大使の熱い姿勢に非常に心強いものを感じさせていただきました。今後も、ノーボムンド日伯学園では、日本語教育並びに人材育成のために、運営母体と教職員が一丸となって努力したいと考えています」と語っていた。

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