ホーム | 日系社会ニュース | おどけて見せる場面も=佛光山如来寺でダライ・ラマ14世が説教

おどけて見せる場面も=佛光山如来寺でダライ・ラマ14世が説教

2006年4月29日(土)

 チベット仏教の指導者ダライ・ラマ十四世が二十六日に着聖し、翌二十七日、コチア市内の佛光山如来寺(ZU―LAI)を訪れ、同教徒の心のあり方について説教を行った。会場は、大勢の人で埋まり、同師の言葉に熱心に耳を傾けていた。
 同寺院の前庭に設置された会場は人であふれ、通路で立ち見をする者、床に腰を降ろす者がいたほどだった。途中で参加者とのやりとりにおどけてみせると、会場は笑いに包まれ、手を合わせると拍手が起こった。終始笑顔を絶やさない穏やかな雰囲気に、参加者は、真剣さと和やかさを交えて、話に聴き入っていた。午前十時から始まった説教は、休憩をはさみ、午後四時ごろまで続いた。
 ダライ・ラマ十四世は、九二年にリオデジャネイロ国連環境開発会議に出席するため初めて来伯。九九年にはクリチーバとブラジリアを訪れており、今回が三回目の来伯となる。
 今後の講演予定は次の通り。【二十九日】=午前十時「思いやる能力」(イビラプエラ体育館)、午後三時「宗教を越えた人々の相互理解」(セー教会)。
 サンパウロ市を離れた後は、仏教の布教活動を行うべく、ブエノスアイレス、サンティアゴ、リマ、ボゴダを五月十一日までの予定で歴訪する。

image_print