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東西南北

2006年5月4日(木)

 上院は二日、学生の一五%に奨学金を支給することや授業料の減免を私立大学に義務付ける法案を承認した。支給対象は家族一人当たりの所得が最低賃金の一・五倍(五二五レアル)以下の、優秀かつ勤勉な学生。経営環境が厳しさを増しているとして、大学側は政府の介入に反発。
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 二十二の刑務所があるサンパウロ州プレジデンテプルデンテ市の錠前製造工場から、刑務所内各種扉の鍵のコードを保存したコンピューター二台とフロッピーディスク数枚が盗まれたと工場経営者が一日午後、警察に通報した。犯人らは先月三十日までに工場の壁を破って侵入。犯罪組織が関与したとみて警察は捜査を開始。
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 リオデジャネイロ市で外国人観光客らを強盗から守る「観光警察」の警官二人が二日までに、外国人二人を麻薬所持容疑で脅迫、現金二六〇ドルを奪った容疑で逮捕された。警官らは共犯とみられるもう一人が手渡したビラの束に麻薬が入っていると主張、現金をさらに奪うため、被害者のホテルに付いて来たところを警察に通報され御用となった。
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 鳥インフルエンザで神経を尖らせている間に、西ナイル・ウイルスという新顔が現れた。アルゼンチンのブエノス・アイレス市郊外で馬三頭が感染し死亡が確認された。病原菌を媒介するのはクレックス蚊とされ、ブラジル上陸も時間の問題とされる。病原菌は体内に侵入すると脳の神経系統に入り込む。症状は頭痛、発熱、首筋硬直、けいれん、視力が弱化し死に至る。感染者の八〇%は症状がない。死亡率は感染者一五〇人に三人以下という統計がある。

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