ホーム | 日系社会ニュース | ブラジル日本の懸け橋に=ロ市で戦後日系美術家展

ブラジル日本の懸け橋に=ロ市で戦後日系美術家展

2006年5月9日(火)

 ロンドリーナ市の七十一周年を記念して、絵画展「懸け橋 戦後移民アーチスト八人の歩み」(Travessias-Os Caminhos de Oito Artistas Imigrantes do Pos-Guerra)が三十一日まで、ロンドリーナ近代美術館(Rua Sergipe,640,Londorina)で開催されている。
 出展者は、一九五〇年から六〇年にかけ渡伯してきたアーチストで、豊田豊、若林和男、金子謙一、近藤敏、越石幸子、楠野友繁、故・鈴木幸男、故・廣田健一さんら八人。
 今回で三回目となる戦後移民アーチストの展覧会。一回目は、サンパウロ総領事館多目的ホール、二回目はマット・グロッソ州カンポ・グランデ市の画廊で開催された。今回のロンドリーナ近代美術館は、旧バスターミナル。現在は美術館として使用されている。
 作品は、縦一メートル二十センチメートル、横二メートル二十センチメートルのものなど大きな作品がメインとなっている。
 来社した金子さんは、「日系人の功績が高く評価されているのは先輩方のおかげ」と昔からのニッケイ集団地であるロンドリーナ市で展覧会を開催できることを喜びながら、「自分たちの仕事が日本とブラジルの架け橋となると思っている。日本人の心で描いた絵を見て頂きたい」と呼びかけた。
 展覧会は、平日午前十時から午後六時、土曜日は午前八時から午後一時まで。入場無料。
 問い合わせはロンドリーナ近代美術館(電話43・3337・6238)まで。

image_print