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W杯記念=サッカーを題材に=独で芸術家11人展

2006年5月10日(水)

 W杯が開かれるドイツ・ベルリンで、二十五日から来月九日まで世界文化大会(コッパ・ダ・クルトゥーラ)が開催される。
 この大会は在独ブラジル大使館が今年一月に、伯独両国の芸術家の交流を行おうと企画したのがきっかけ。大会中約二百のイベントが予定されている。
 この大会の一部「オズ・オンゼ・フッチボール・アルチ(十一人のサッカー芸術展)」に、ブラジルの芸術家十一人によるサッカーを題材にした作品が、在独ブラジル大使館内で出品される(五月二十四日~六月十四日)。ジョゼ・サラゴサなど一級の芸術家と共に、日系人として唯一人の参加、楠野友繁さん(71)は「アズ・ボーラス」という作品をここで発表する予定だ。
 「この作品は良くみると子供たちの顔がボールの形になっています」と楠野さん。「カシナワ」というブラジルの少数民族の子供たちをモチーフにしているという。
 楠野さんは一九三五年北海道夕張市生まれ。一九六〇年にブラジルへ移住。これまで東京、ブラジル、オーストラリア、カナダ、アメリカなど世界各地で個展を開いてきた。
 現在の夢は、自身の本を出版し、また芸術学校を建設して若き芸術家を育てることだそうだ。

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