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にぎわった文協古本市=五千冊販売、600人が来場

2006年5月10日(水)

 文協図書委員会(宮城滋委員長)が進めている「本と百年キャンペーン」の一環として七日、文協展示室で古本市が開かれた。当日は六百人が来場。一日で五千レアル以上を売り上げるにぎわいを見せた。
 今回は、会員と寄贈した人は午前八時半から、一般は九時からの開場。ボランティア・職員らの協力によって蔵書の分類や仕分けを行い、当日は、単行本から辞書、雑誌、辞典、日本の新刊本、児童書、ポルトガル語の本またレコードなど幅広い分野の品を約五千冊販売した。
 午後五時までに六百人が会場を訪れ、五千レアル以上を売り上げる盛状ぶり。売上金は、毎月購入する約十五冊の新書購入や他の運用資金となる。
 「わざわざこの古本市のためにスザノから駆けつけた」と笑顔で帰っていった山村紀郎(63)さんや、中には一人で持ち抱えることができず、箱に入れて引っ張って帰る人もいた。
 しかし、図書館で重複した品や寄贈品の中からの出品のため、「品物が足りなかった」「お客さんが希望する辞典は、なかなか集まらない」などといった関係者の声なども。「来年は、もっと充実した良い本を分野ごとに分けていきます」と図書委員の大野恵介さんは抱負を語った。
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 文協図書館では児童コーナーや新刊コーナーを設置し、各種の雑誌をはじめ、毎月新書を購入。平日午前九時から七時、土曜日は午前九時から一時まで開館している。関係者は「会員の方でなくても閲覧は可能です。沢山の方々に図書館を利用して欲しい」と呼びかけている。(貸し出しは会員のみ)。
 同館ではまた、眠っている良書やビデオ、DVDなどの寄付も受け付けている。
 問い合わせは文協(3208・1755)まで。

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