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首都で〃2人で100歳〃=ダブルス テニス=高い人気、サンパウロ州からも遠征=大会の風物詩「ビール組」

2006年5月11日(木)

 【ブラジリア支局】首都ブラジリアで四月二十九日から一日までの三日間、恒例となった第七回センテナーリオ・ダブルス・テニス大会が、パラノア湖を望むニッポ・クラブにおいて開催され、熱戦が繰り広げられた。この大会は、親睦を旨としているが、回を追うごとに人気が高まり、サンパウロ州など他州からの参加もある。それにともない、技術のほうも向上を見せている。
 この大会は日系ダブルス・テニス大会としては大きな大会の一つであり、〝センテナーリオ〟はダブルス(二人)で百歳以上の年齢の選手での試合ということ。他地区にない特徴のある大会にしようという趣旨で始まったブラジリア・ニッポ・クラブ独自の大会だ。
 年毎に参加者も増え、近年ではサンパウロを中心とした他州からの参加者が地元ブラジリアの参加者数を上回るほど。日系テニス愛好者の中でもサンパウロのニッポン・カントリー・クラブやコペルコチアなどからのハイレベルの実力者の参加も多数あり、レベルの高い試合が展開される。
 七面のサイブロコートを持つブラジリア・テニス・クラブだが、近年の参加希望者の増加により、参加したくても参加出来ないという問題も出るなど、コミッソン(運営チーム)も嬉しい悲鳴を上げている。
 コミッソンのマサヒロ氏によれば「サンパウロや他の所からわざわざ来てもらったのだから、試合も大事であるが、テニス愛好者同士の友好ということも大事な目的であり、それには今のようなやり方がベストだと思う」とのこと。初心者は早く上手にならないと来年も参加できなさそうだ。
 このように大会が隆盛を迎えたのも、加藤マリオ夫妻や島袋マサヒロ夫妻らが中心になったコミッソンの人材の豊富さが大きな強みであると思われる。
 中には「ビール組」という集いも。ビールを飲みながらの雑談を楽しむグループで、期間中は「ビール組」と印刷された大きな野外テントの下で揃いのシャツを着用。わざわざそのためにだけにサンパウロから来る人もあり、今では欠かすことの出来ない大会の風物詩になっている。
 大会は、エスペシアルの部で鈴木ジュンコ、鈴木クラウジオ組(ニッポン・カントリー・クラブ)、オウロAの部で高橋マサオ(ブラジリア)、横井ロベルト組(ニッポン・カントリー・クラブ)が優勝した。

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