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大耳小耳

2006年5月13日(土)

 興味深い数字がInfo Money誌オンライン版に出ていた。現在、日本にいる三十万人近いデカセギのうち、パラナ州出身者は七万人、マリンガ市は二万人だという。日本から送金される二十億ドルのうち、五億六千万ドルがパラナ州あてだとか。どうやって算出したのか知らないが、なるほどという感じの数字か。
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 ウィリアン・ウーサンパウロ市議の母、杉子さんに取材中、夫である欽亮さんから電話。もちろん会話は日本語。記者に「いつも息子がお世話になっております」。深々とお辞儀をしている姿が目に浮かぶようなあいさつ。ブラジルで多桑世代(日本統治時代の台湾で教育を受けた世代)に触れられたことに少々感激。
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 八日から来伯している柔道の鈴木桂治選手の夢。それは、外国の言葉を覚えて海外の選手たちと会話をすることだそうだ。「今度ブラジルに来たら、ポルトガル語で会話なんてのもいいね」と笑う鈴木選手の優しい顔が、練習時の表情と全く違って印象的だった。
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 ブラジル金閣寺(イタペセリカ・ダ・セーラ市)の大畑天昇住職(隣接の円光寺住職も兼ねる)は、隣のコチア市に建築された台湾系の如来(ズーライ)寺とさきごろ前向きの話し合いをしたようだ。観光客が来たら互いに「あちらの寺にも寄ってみて」と勧め合おう、というのだ。いわばコースづくり。「これが持ちつ持たれつだ」と大畑住職は言わなかったが…。お寺サンもなかなかやります。

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