ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

2006年5月20日(土)

 百周年協会に記録映像委員会が発足した。日本移民百年の歴史を万人に分かりやすく映像で―という試みには期待したい。資料収集やシナリオ作成などに携わる発足メンバー七人のうち、五人が元パウリスタ新聞出身者。現役新聞人もおり、コロニアの言論を支えてきた面々だけに百周年記念誌の叩き台も作って欲しいとの声も聞こえてきそうだ。
        ◎
 南パラナのカストロには以前、コチア産組組合員が運営していた奨学舎があった。飛ぶ鳥を落とす勢いのバタテイロもいた。舎監兼日本語教師が岩手県人会の長老だった故田口信二さん。時経て、産組は無く、バタテイロの勢いも消えた。栄華を極めた奨学舎はキリスト教系学校に買われ、塀も校舎もハデな色に塗り替えられているという。教師たちは近くで私塾を経営、と県人会の取材を担当した畑勝喜GSCビデオ社代表の報告。
        ◎
 世の中、物好きな人もいる。リオのファベーラを見たい観光客向けに安宿やツアーがある。安宿なら朝食付きで三十七・五〇レアル(詳しくはwww.favelinha.comで)。最大のファベーラ、ホッシーニャやヴィラ・カノアスを回るツアー(www.favelatour.com.br)は六十五レアル。ジープで三時間かけてまわるツアー(www.jeeptour.com.br)なら二十五ドル。怖いもの見たさか、けっこう白人観光客が参加しているとのこと。

image_print