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2006年5月31日(水)

 いよいよデジタルTV選択の最終選択か。三十日付けエスタード紙によれば、ブラジル政府は五月二十九日に日本政府に対して調印式に出席するよう外務省ルートで正式に要請を出した。アモリン外相を通じて在京ブラジル大使館を通して日本政府に送られた。先週、シラク仏大統領が訪伯し、首脳会談した後の二十六日、最終案が閣僚レベル委員会で決められた。つまり、欧州勢の激しい巻き返しの末、日本政府に要請が送られた。選択の結果はまず大統領令として発布された後、議会で法案詳細を詰める予定。
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 サンパウロ人文科学研究所が刊行した「ブラジル日系コロニア文芸(上巻)」で栢野桂山さんがまとめた「俳諧小史」によると、活躍中の俳句会の数は現在、九十七。一九一九年に創立された日系コロニア句会第一号「トランスパール俳句会」を始め、消えた俳句会は三百五十七となっている。消えた移住地は約二千といわれているが、この数多いか少ないか。ともあれ、移民たちが俳句にその心情を映したことは間違いなさそう。
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 サンパウロ市の冬の風物詩、七夕祭りの季節が近づいてきた、と思ったら、こちらもコッパの影響で四週間遅れの開催に。ところで今年は初めて、大阪橋に屋台が出ることになった。一月の中国系春節祭りの際、橋が人で埋まった盛況ぶりは記憶に新しいところ。「老舗」の日系としても負けてはいられない?
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 二十三日午前八時半ごろ、サンパウロ市パライゾ区のベルナルジーノ・デ・カンポス通りとアビリオ・ソアレス通り交差点で、信号停車中の邦人駐在員が強盗被害に遭う事件が発生。犯人は十二歳から十四歳くらいと見られる少年。窓越しにピストルを突きつけた。少年は男性が腕時計を渡した後、財布を要求したが、信号が青に変わったため逃走。

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