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神奈川臨時総会=イミグランテ駅近くへ=新会館候補地の交渉続く

2006年6月10日(土)

 神奈川県人会(村田洋会長)は十一日午後、サンパウロ市の同会館で臨時総会を行った。執行部は連日、裁判所や不動産会社を駆けずりまわっており、その成果を会員に報告、判断を仰いだ。その結果、メトロ・イミグランテス駅近くの物件を、新会館候補として交渉を続けることを賛成多数で決議した。
 出席者は約二十人。いつも通り白熱した議論がたたかわされた。
 正式名称は神奈川文化援護協会。現会館の売買は百八十万レアルで近日中に契約が行われる。その中から弁護士費用や不動産会社手数料を除いた金額が、新会館購入費用に充てられる。
 数年前に市役所から免税団体登録を剥奪されている関係で、IPTU(土地家屋税)が年間二万レアル以上かかり、頭の痛い出費となっている。
 新会館へ移転するのをきっかけに、免税団体としての登録をしなおす手続きを進めており、福祉や援護、文化活動を強化した事業方針を市役所に提出し、来年から再登録できるようにする方針だ。
 候補地はイミグランテ駅から徒歩八分の六百平米の土地と家屋。「りっぱな家で、そのままでも五十人ぐらい入れるサロンがある。なるたけ補修は少なくし、お金をかけないで使いたい」と村田会長はいう。
 今回の決議により、手付金二万レアルを振り込むことになった。購入金額は推定約八十二万レアル。高村純副会長は「もともと百十万だったものを値引き交渉して、ここまで下がった」と報告した。
 途中、「急いで大きな物件を買わないで、まず会館を建てる土地と、賃貸用の不動産を買い、その家賃収入を会の運営に充てるようにしたら将来楽になる」との意見もあった。「そうできれば理想」との反論があり、税金の払いの関係などで会財政が逼迫、さらに免税団体登録の期限もあるために一刻の猶予もないとの理由で否決された。
 今後、候補地の購入を決断するときなどに再び臨時総会となる見通し。

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