ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

2006年6月10日(土)

 日本で暮らすブラジル人がついに三十万人を超えた。一世や二重国籍者もいるため、これまでにもブラジル出身者は全体で三十万人を超えていると見られてきたが、はっきりとした統計として出てきたのは初めてのことだろう。折りしも法務省が日系人の定住審査強化方針を打ち出したばかり。この動きは、一年後の数字に影響を与えるだろうか。
     ◎
 だるま塾の森脇礼之校主がこのほど、『「のぞきみ」の中にみたパラグアイ日本語教育(問題点を視野に)』をまとめた。同氏は今年一月にパ国エンカルナシオンで開かれた、教師研修会に講師として招かれた。仕事上の悩みについて、受講者にアンケート調査。日本語教育に対する、運営団体の認識やリーダーの姿勢に問題を投げかけている。研修会では若手が目立ち、日本語能力も高かった。次世代を担う教師の育成が課題になりそう。
     ◎
 サッカーW杯もスタート。東洋人街の街並みもブラジルの国旗一色で染まっている。申し訳程度に日の丸を飾る店などもあるが、もう少し〃東洋街〃色を出しても…という声も。韓国人街で知られるサンパウロ市内ボン・レチーロ区でも韓国国旗はあまり見られないよう。何はともあれ、街が活気を帯びてきた。何処で試合観戦するか、考えるのも楽しい。

image_print