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東西南北

2006年6月15日(木)

 ガルシア・ペルー大統領は十三日、ブラジリアでルーラ大統領と会談し、ペトロペルーとペトロブラスの提携を促進し、新たに発見された鉱床から得た天然ガスをすべてブラジルに供給することを約束した。また、米国とすでに結んだ自由貿易協定と同様の協定をブラジルとも締結したい意向を示した。
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 五日から七日にかけて実施されたIbopeの大統領選予想調査で、現職のルーラ大統領が前回(五月末)の人気を維持し、四八%を得票。アウキミン氏も前回と同じ一九%。エレーナ氏が六%と三位につけている。
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 連邦警察は十三日、サンパウロ市北部の倉庫で、トラックからフェイジョンの袋に入った大麻六・五トンを下ろしていた十一人を現行犯逮捕した。大麻はパラグアイから運ばれたとみられ、PCCメンバーの犯人グループの首領は、百年を超える禁固刑を求刑される見込み。
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 労働高裁は十三日、憲法第七条に基づき、家政婦が残業手当を得る権利はなく、固定した勤務時間も認められないと判断した。他の労働者が持つ三十四の権利のうち、家政婦に認められるのはわずか九つ。
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 ブラジル代表の対クロアチア戦は、ベルリンのオリンピアシュタディオンで行われた。観戦に行ったブラジル応援団で電車に乗って行った人は、フリードリッヒ・シュトラウス駅で下車して驚いた。まるでフォース・デ・イグァス市のバス停のようだ。貧しい東ドイツの市民がムアンベイロ(かつぎ屋)みたいに資本主義区域から安くて豊富な商品を仕入れて蟻の行列のように通る。ベルリンの壁はなくなったが、貧富の壁と東西ドイツの格差は歴然と残っている。

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