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ローランジア・センターで=パラナ州移民慰霊祭=98周年迎え200人参集=100年祭への意気込み見せる

2006年6月20日(火)

 パラナ日伯文化連合会主催のブラジル日本移民九十八周年先没者慰霊祭が、十七日、ローランジア移民センターで開催された。約二百人が集まり、晴天、きつい日差し、沖縄桜が満開の中、先没者の冥福を祈った。
 懇親会の挨拶で西森ルイス・パラナ州議会議員が、日伯文化連合会と文化運動連盟が統合したことと、日本移民百年祭への準備が「本当に順調に進んでいる」ことを報告。「〇八年に向けて皆が協力していくことが必要。団結して一緒にすばらしい一年にしよう」と挨拶した。
 法要は、移民資料館横の慰霊碑でマリンガ日伯寺住職佐々木良法導師によって、午後二時から執り行われた。
 萩生田浩次在クリチーバ日本国総領事や谷口カシオクリチーバ前市長、上野アントニオ・パラナ日伯商工会議所会頭、ローランジア市のメリー・クレオザ・リベラッチ社会事業部長、笠戸丸移民の中川トミさんらが出席。
 萩生田総領事による献花で始まり、丹多喜男日伯文化連合会会長と総領事が追悼の辞を述べた。
 総領事は「先没者は一世紀に及ぶ荒波、大戦下の困難を乗り越えて活躍し、なくてはならない存在だ」と話し、佐々木導師は「私たちが毎年先没者を称えていくことによって、若い人たちがその歴史を知ることにつながる」と説法した。
 ローランジア勇和太鼓による奉納演奏が行われた後会館に移動して、懇親会とパラナ日本語作文コンクール入賞者表彰式が催された。谷口氏、上野氏が続いて挨拶し、それぞれ先人を称えると共に日本移民百周年への意気込みを語った。
 二十日にはクリチーバにあるパラナ州議会で州政府公式行事として、九十八周年移民の日の慰霊祭が行われる。

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