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40年以上の伝統「六月の祭」=ロ市めぐみ学園=全校挙げて盛り上げ

2006年6月21日(水)

 フリルの付いたワンピースに身を包み、手を取り合って踊る子供たち――ロンドリーナ市内にある、めぐみ学園(酒井政廣園長)のフェスタ・ジュニーナが十日、アセル(ロンドリーナ文化体育協会=鈴木勇会長)のセーデ・カンペストレで行われた。園児や親、同園の卒業生が入り混じってのダンスに、色とりどりの各国旗で飾られた会場では賑やかな雰囲気が絶えなかった。
 フェスタは午後五時から始まった。学園関係者ら五、六百人が来場。幼児と小学生を中心に、各クラスで練習してきたダンスが披露された。九時過ぎからは学園付属の日本語クラスや英語クラス、太鼓教室の生徒らも参加。園児から大人まで一緒になって踊りだし、一層の盛り上がりを見せた。
 また、会場では、十三歳以上の生徒約五十人で構成される青年会が飲み物の販売を担当。食堂施設を利用して、親や教師が焼きそばやパステルなどを振舞った。
 「昔教えていた生徒の孫に会うのが楽しみ」だという酒井園長は「クラス単位の演技も悪くないが、来年は学年を超えた大きなまとまりにしてやってみたいと思う」と笑顔。
 四十八年前に設立された同園では、四十年以上フェスタ・ジュニーナを続けている。三百人を超える生徒のうち九割が日系だが、指導方針を貫くため「補助金や寄付金はもらわないことにしている」と酒井園長。売上金は千人弱が集まるという卒業式の会場費に充てられる。

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