ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

2006年6月23日(金)

 ルーラ大統領によって六人目の最高裁判事が、退官したジョビン長官の空席に任命された。新判事はカルメン・A・ロッシャ氏(52、女性)、独身、ミナス・ジェライス州モンテス・クラーロス市出身。PUC法科卒。これで最高裁判事十一人は、多数派の六人がルーラ大統領の推薦になる。式典は大統領の臨席で行われたが、伝統のインタービューや就任の挨拶は取り止めとなった。新判事はミナス州元検察局長官。また飢餓ゼロ運動の推進者でもある。
     ◎
 上院は二十一日、勤続年限保障基金(FGTS)を家政婦など家事従事者にも義務付けた暫定令を承認した。同令は下院での審議に入る。最低賃金で雇う場合は、毎月二八レアルを積み立てることになる。二人までは所得税からの控除が認められる。
     ◎
 サンパウロ市南部モエマ区で二十一日午後、商業ビルの駐車場で強盗二人と元軍警(61)が撃ち合いとなり、元軍警が頭を撃たれて死亡、強盗の一人も頭を撃たれて病院に運ばれたが重体、ほか駐車場職員が足にけが。もう一人の犯人は逃げた。ほんの一瞬の出来事だったと目撃者。
     ◎
 サンパウロ州警察は二十一日、全く別の誘拐事件二件の人質二人を、サンパウロ州イタペセリカ・ダ・セーラ市の監禁場所から解放。
     ◎
 マラニョン州南部で五月二十六日以降、原因不明の神経病症候群で七人が死亡、インペラトリース市の病院に二十四人が入院した。保健省と州衛生局が調査中だが、感染の恐れはないとのこと。患者の症状は手足のしびれから始まり、やがて呼吸困難と心不全に至り死亡する。早期治療で死は防げるが、へき地の患者が手遅れになるという。

image_print