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東西南北

2006年6月28日(水)

 今年の大統領選挙は再選を狙うルーラ大統領と前サンパウロ州知事のアウキミン氏の一騎打ちになると予想されるが、一億二四六〇万人の有権者は二人のほかエレーナ、ブアルケ、ヴァルガス、ピメンタ、エイマエル、ビヴァール総勢八人の大統領候補の中から投票する相手を選ばなければならない。当選の可能性の低い六人は、決選投票に持ち込まれた際の影響力の行使や、すでに二〇一〇年の大統領選をにらんでいるとみられる。
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 PCCメンバー十三人の射殺についてフィーリョ保安局長官は、「公共施設と職員を襲撃しようとする連中にはいい見せしめ。撃ってきたから撃たれたのだ。警官はよく訓練されているので、抵抗してはならない」とコメント。
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 ドル紙幣を偽造した容疑でカメルーン人の男二人が二十四日、サンパウロ市南部ヴィラ・オリンピア区で逮捕された。容疑者らは黒く塗られた二五〇万ドル分の偽札と、黒インクを落とす液体をある企業家に売ろうとしたが、不審に思った企業家が警察に通報し、事件が発覚。「アフリカの独裁国家から横流しした大量のドルがある」を売り文句にしていたという。
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 国連が二十六日、麻薬白書を発表した。それによるとブラジルにおける麻薬の押収量が世界で第六位。全数量の三%という。コカインは二〇〇五年、一五・八トンを押収し数量で世界第十位。コカインの消費は、ブラジル市民の〇・四%が常用し横ばい状態。大麻常用者は七〇万人、〇・六%と多い。この大麻の中にはケシやヘロイン、モルヒネ、その他鎮痛剤も含む。南米の大麻取引ではブラジルが大消費市場となっている。

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