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東西南北

 16日より、サンパウロ市で2回目のコロナワクチン接種の前倒しを希望する人の受付(XEPA)がはじまっている。市内の保健所(UBS)で手続きを行うと、コロナバックなら1回目の接種から通常4週間のところが15日、ファイザーやアストラゼネカなら12週間のところが60日で2回目が可能となる。デルタ株の感染を避けるために、一刻も早く接種を受けたい人も少なくないのでは。とりわけ、ファイザー接種者の場合、日本や米国では3週間で再接種を実施しているのでなおさらだろう。ただ、アストラゼネカの場合は8週間だと効用が60%のところが、12週間だと80%まで上がるというデータがある上、サンパウロ市では現在、同社製のワクチンがもっとも不足している。どうするかの判断は気持ち次第か。
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 ブラジルきっての名司会者で大富豪としても知られるシルヴィオ・サントス(90)が13日、コロナウイルスに感染したことが発表された。いったんは入院したが、その日のうちにサンパウロ市アルベルト・アインシュタイン病院を退院している。シルヴィオも12日に亡くなったばかりの俳優タルシジオ・メイラ同様、コロナバックの接種を2回済ませていただけに、国民の間に不安が広がった。依然としてワクチン接種者の死者や重症者は少なくはあるが、気になる話だ。
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 14日の全国選手権、2位パルメイラスはアトレチコ・ミネイロとの首位攻防戦に0―2で敗れ、首位奪取に失敗した。しかも、放ったシュートがたった1本という惨敗ぶりでもあった。そのパルメイラスは今日15日、リベルタドーレス杯の準々決勝をサンパウロと行う。敵地での初戦は1―1の引き分けだったから、本拠地での第2試合は落とせない。

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