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《ブラジル》オラーヴォ氏が教え子に政権撤退呼びかける=ボウソナロ一家が心酔する思想家

 【既報関連】リカルド・ヴェレス・ロドリゲス教育相が、全国の学校に国家斉唱とその録画送付要請を行った後、ボウソナロ一家に強い影響を与えている右翼思想家で、教育省関連の役職者らを多数指名したオラーヴォ・デ・カルヴァーリョ氏が教育相や軍出身の閣僚らを批判したことで、ボウソナロ政権が、オラーヴォ氏と関係のある官僚(役職者)を職務から外そうとし始めた。

 ボウソナロ政権は、軍関係者を中心とする形式や祭典を重視するグループと、オラーヴォ氏やボウソナロ大統領の息子たちの影響を強く受けたイデオロギー重視のグループを中心に形成されているが、ボウソナロ大統領は政権発足からの2カ月余り、二つのグループの間の摩擦緩和に相当なエネルギーを割いてきた。

 今回始まった教育省内の人事異動は、イデオロギー重視のグループを遠ざけ、二つのグループの間の軋轢を軽減することを念頭においている。

 だが、これを知ったオラーヴォ氏はボウソナロ政権を批判し、8日未明に流したインターネット上のコメントで、同政権で役職を得た教え子たちに辞職を要求。

 フェイスブックに掲載した動画では、ボウソナロ政権が「腰抜けな軍人たちの力を借りて、マスコミを喜ばそうとする、民主社会党のような政権になりさがろうとしている」と批判した。また、「ボウソナロ政権は、大統領にとってもブラジル国民にとっても「敵」と言うべき人物ばかりだ」と述べている。

 同氏は自身の教え子たちに関して、「私の教え子が閣僚に多く入るということには反対だった。だが、彼らの多くがボウソナロ氏の台頭に熱狂し、世の中が良くなると信じていたから大目にみていた」と語っている。

 オラーヴォ氏は大統領本人のみならず、三男のエドゥアルド下議などに思想的に強い影響力を与えている教祖的存在として知られている。

 ボウソナロ大統領は10日、プログラム実践局のディレクターでオラーヴォ氏の教え子のリカルド・ロケッティ氏を解任するよう、ロドリゲス教育相に求めた。これまでに解任されたオラーヴォ氏の教え子の中には、教育相の秘書室長で、教育相に最も近いとされていたチアゴ・トンジネッリ氏や、国立教育促進基金の秘書室長だったアンドレ・モネ氏などが含まれている。

 実は、ロドリゲス教育相自身もオラーヴォ氏の指名で大臣に就任しており、教育省内には、教育相も閣外に出るのではとの懸念が広がり始めているという(9日付エスタード紙、9~11日付フォーリャ紙などより)

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