ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

2006年6月30日(金)

 二十八日付け七面大耳小耳欄で本紙ニッケイ歌壇の選者、小野寺郁子さんのコメントで「俳句、短歌愛好家には読み書きの出来ない人も多い」とあるが、「戦争の影響で戦前の子供移民には、読み書きの出来ない人も多い」に訂正。コロニア俳句、短歌の世界を支えたのは、準二世だが、「読み書きの出来ない人は、それらを作ることはない」とご指摘を受けた。
    ◎
 このほど民謡の祭典を開いた琉球民謡保存会ブラジル支部。元々は母県の琉球民謡協会で師範代免許取得者が増えすぎ、同協会から新たに保存会が設立されたことから、ブラジルでも二団体に分かれているのだそうだ。現在も、両団体ともに母県と盛んに交流。毎年、母県の正月番組「民謡紅白歌合戦」、「東西民謡歌合戦」にそれぞれブラジル代表として数名を送り出している。二つに分かれてもなお盛ん。沖縄芸能愛好者の裾野の広さか。
    ◎
 ブラジル出身の大相撲日系力士、序二段の魁ノ浜が先ごろ日本国籍を取得した。今、日本相撲協会は、外国人枠は「一部屋一人」と制限している。魁ノ浜の所属部屋である友綱部屋は、外国人を一人減らして新しい外国人力士を一人入門させようと意図したようだ。狙う外国人がモンゴル人や欧州系でなく、若いブラジル人らしい。ただ、テストしてから、と友綱親方は言っている。〃合格〃してくれれば、最近不振のブラジル勢の話題も豊富になるのだが。

image_print