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バザーを隣人愛精神で=巡礼参加も呼びかけ=聖母婦人会

2006年7月7日(金)

 「今年もたくさん来てくれました」。聖母婦人会最古参の内木ふみさん(94、北海道)は二日、サンパウロ市のサンゴンサーロ教会でおこなわれた恒例のバザーを手伝いながら、にっこりと微笑んだ。
 今年四十九回目のバザーには終日で八百人以上が訪れた。会長三期目の畑中アリッセさん(68、二世)も「手ごねのうどんや福神漬けが特に好評です」という。福神漬けのために仕込んだ野菜は全部で六百四十キロ、うどんも前日から準備した。
 救済会や同婦人会の創立者でもあるドナ・マルガリーダ渡辺が実践してきた隣人愛の精神は、いまも受け継がれている。会員約百三十人のほとんどは日系人で、「最近は娘や孫を連れてくる方が多いです」(畑中会長)という。
 教会裏の大広間には長机と百六十脚の椅子が並べられたが、満員の状態。沖縄県人会協和婦人会からも普天間俊子会長らが訪れ、うどんに舌鼓をうち「とっても美味しいです」と感想をのべた。
 その他、楽しそうに談笑しながらケーキ、今川焼き、パステルなどをほお張る来場者の姿が見られた。
 会場では、八月六日に行われる、ブラジルの守護神ノッサ・セニョーラ・アパレシーダ像を祀るバジリカ大聖堂への巡礼参加が呼びかけられた。マリア崇拝の教会としては世界最大で、十月の死者の日(お盆)には毎年、二十万人以上が巡礼に訪れることで有名。
 協力者の国武清志アントニオさんによれば、同教会からは二年に一度行われるもので、当日は高位の司教によるミサが予定されている。参加費は特別に三十レアル。午前六時半に教会を出発し、午後六時頃戻る。参加予約はベッチさんかヨシオさん(11・3105・6535)まで。
 次回開催は百周年の〇八年となる。「さらに立派な移民の日のミサと巡礼をやりたいです」と国武さんは抱負をのべた。

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