ホーム | コラム | オーリャ! | コラム オーリャ!

コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2006年7月21日付け

 旅行中の友人がボリヴィア山中で暮らす一世移民に色々な話を聞き、感銘を受けたという。
 「三人集まれば会を作る」と言われる日本人の特性を見るにはサンパウロが絶好の場所。しかし、?儻不羈(てきとうふき)の気概で孤高の生活を送ってきた日本人の姿もとりわけ興味深い。
 残念ながら、日系社会に距離を置く人とはなかなか接点がない。しかし、身を乗り出すような話を聞くことがたまにあったりする。
 戦後のデマの影響で日本からの迎えの船を待っていた人たちの村がパラナグアの近くにあるという。どのような思いで戦後を生きてきたか。まだ一世はいるのか。早いうちに何とか足を運べれば、と思う。
 人里離れて暮らす日本人仙人、アマゾンやパラグアイにもいるようだ。南米〃ニッポン〃、まだまだ奥が深い。位無けれど、務め重し、そしてフットワークは軽く、といきたい。  (剛)

image_print