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県連日本祭=ブラジルマスコミ大きく扱う=アウキミン候補来場で

2006年7月26日付け

 フェルチバルが大統領選の舞台に――。ジェラウド・アウキミン大統領候補(前サンパウロ州知事、PSDB)が二十三日、イミグランテ展示場で開催中の県連フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)を訪れた。たくさんの報道陣に取り巻かれながら、茶道裏千家に立ち寄り、和太鼓のブースで叩いてみせ、郷土食を試食するなどのパフォーマンスを繰り広げた。
 その場で政敵ルーラ大統領を激しく批判する発言をしたため、グローボTV局のニュース番組はもちろん伯字紙各紙も大きく報じ、結果的に思わぬところで日本祭りが大いにアピールされた。
 二十四日付けエスタード紙によれば、「う~ん、健康的だ」とトリメシ(大分県人会)を試食して誉めたアウキミン候補は、舌鋒鋭く大統領を「不正直。本当のことを言われたからって怒ることない」と指弾。メンサロン疑惑に学ぶことなく、再び救急車疑惑を起こしたとの同候補の指摘への現職大統領の反応を揶揄した。
 さらにブラジル日本移民百周年に関しても発言。「ブラジルはかつて、移民にとって起死回生の地だった」と振り返った。デカセギが日本で生活している状況に触れ、「再び経済を活性化し、起業家を育成し、雇用を増やさなくてはいけない」などと語った。
 そのほか、フォーリャ紙によれば天ぷらや干し柿も試し、求められるままに多くの日系人との記念撮影に応じた。
 主要伯字紙は日本祭りマーク入りのハッピ姿の同候補を、写真付きの記事で国内政治面に大きなスペースを割いて掲載した。日曜夜のグローボ看板番組ファンタスチコに松尾治県連会長のコメントが放映されるなど、結果的にブラジル社会全体にこのイベントがアピールされた。

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