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大耳小耳

2006年8月3日付け

 南米の日系人に会いたい、と毎年やって来る中平マリコさんが帰国する。帰国にさきだち、ある婦人会の音楽通から〃勲章〃をもらった。「あなたのサンバはサンバになっている」と褒められたのだ。これは、日本人に対しては最高の褒め言葉だ。普通は、サンバのつもりで歌ったり踊ったりしていても「似て非なるもの」といわれる。もう一つ、マリコさんはアブラッソが板に付いた。帰国したら「日本人ばなれしている」と評されるだろう。
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 「環境に優しい」といわれ、ブラジルが輸出しようとやっきになっている注目のエタノール。環境に良いといっても、ガソリン同様、燃料にして走る車からは二酸化炭素が出る。ならば、どこが〃優しい〃のか。読売新聞の解説によれば「原料となる植物は、温暖化の原因となる空気中の二酸化炭素を吸収して成長する。エタノールを燃料などに使った時に二酸化炭素は発生するが、もともと植物が吸収したものを大気中に戻しただけと考え、排出量をゼロとみなしている」とのこと。
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 先月末にジアデマの沖縄文化センターで行われた沖縄郷土祭り。目玉のミス琉装コンクールと並んで行われたのが〃ミス・ミソー〃。漢字で書けば「美装」か。主催者側が考案した企画で、派手に女装した男性が舞台に上がると会場は笑いの渦に包まれていた。もちろん、女装した時の名前も「ゆきちゃん」とか「あやちゃん」など強烈なものばかり。来年あたりゲイパレードならぬ〃ミソーパレード〃なんていうのも面白そう。

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