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95人の野外写生=聖西日本語教育連=ピクニック兼ねて

2006年8月8日付け

 サンパウロ市西地区連合会(佐藤吉洸会長)は去る十日、恒例の野外写生ピクニックをドン・ペードロ街道29km地点イガラッター市のエコテラピアで実施した。
 参加校七校の生徒と父兄、教師の計九十五名が参加、バス二台に分乗。午前七時半、合憎の雨で関係者達は心配しながらの出発となった。
 到着と同時に用意されていた朝のコーヒーで一休み。その後、直ちに生徒達は各々の教師たちの指導で画板とクレパス、画用紙を手にして、広い食堂と屋根付き広場を利用し、早速写生を始める。
 小雨の降る中でも、広大な園内には大小の池を活用した遊園地設を見ることができ、周辺の木立や風景をいろいろな角度から眺めながら製作に精励、小雨模様の天候のおかげで落着いて自作に集中する生徒達の姿が見られた。中にはよほど晴れることを願っていたのか、絵の中に太陽を描いた子供もあった。
 昼食は、セルフサービスで皆が一列に並んで順に自分の好みのものをよそい、教師や友達と同じものを、同じテーブルに寄って楽しく話し合いながらの食事となった。
 月曜日で親が同行できず、代わって祖父、祖母と参加した幼児たちはひとまわり大きく成長したように見えた。また、娘(母親)の代理であれこれと孫の面倒見に精出す国井名誉会長の姿もあった。
 昼食後は、雨も時々晴れ間を見せた。生徒達は園内に飼育されているアヒル、エマ、クジャク、ヒツジ、ヤギ、そして食用蛙(ラン)などをそれぞれのグループになって見て回ったり、いっしょになわとびをしながら一つ、二つ、三つ…と数え歌に合わせて跳んだり、ジャンプ台で跳ね回った。少し寒くとも上級生の数人は、プールで水泳と楽しい一日を過ごした。
 夕方のランチでエネルギーを補給し、午後四時半帰途に就く。途中の交通渉渋滞も遊び疲れたのかスヤスヤと全員無事帰聖。
 写生と「思い出」の作文をまとめて、年末までには連合会の作文集「ゆめ」第三号が発行される予定になっている。その成果を楽しみに冬休みに入った。今回の行事には特にイタペセリカ・ダ・セーラ文協の協力を得、同市役所のバス一台の提供を受けた。
 子供同士の親睦と情操教育を目的としたこの合同写生ピクニックは、毎回参加者が多く、地区日本語教育活性化に大きく貢献している。

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