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「人生で最高の作品を」=レジストロ=100周年彫刻で豊田さん=スダメリスの支援受け開始

2006年8月12日付け

 レジストロが百周年に向け、また一歩――。「日本移民ゆかりの植民地」レジストロ。聖南西日系団体連合会との独自の記念式典開催をはじめ、二〇〇八年に向け着々と準備が進んでいるようだ。そのレジストロでこのほど、記念事業のひとつである昔の精米機を利用した記念彫刻製作に、スダメリス銀行が協力することになった。製作にあたる造形作家の豊田豊さんは、「人生で最高の作品を作りたい」と意気込みを語った。
 今年三月に聖州法令により「日本移民ゆかりの植民地(marco da colonizacao japonesa)に制定されたレジストロ。現在、市と地元日系団体により、二〇〇八年の日本移民百周年にむけた準備が進んでいる。
 このほどスダメリスの支援が決まった記念彫刻事業は、リベイラ地方の産業を代表する昔の精米機や製茶機械の部品を利用して作られるもの。
 製作にあたるのは造形作家の豊田豊さん。全部で七つの彫刻を製作し、レジストロの市内各所に設置する予定だ。
 事業費用の総額は約十二万レアル。このうち約三割をスダメリス銀行が支援することになった。
 八日に聖市で開かれた会合には、豊田さん、同銀行関係者をはじめ、レジストロからクロビス・メンデス市長、近岡マヌエル同市コーディネイター、高橋国彦レジストロ文協会長など地元関係者が出席した。
 スダメリス銀行の中村ミルトン・シニア副社長は、移民がブラジルに持ち込んだ日本文化が変化して生まれた、新しい日系文化を守り、百周年以降も次世代に伝えていくことの重要性を説明。メンデス市長も、レジストロが移民ゆかりの地に制定されたことに触れ、歴史と文化を残していく必要性を語った。
 年内には製作にかかり、来年六月頃に完成する予定だという。現在七五歳の豊田さんは、「一世として、何かを次世代に残すことは我々の義務。百周年のため、人生で最高の作品を作りたい」と抱負を語った。
 日系団体をはじめ、国内各地で開催される事業、イベントのスポンサーとなっている同銀行。これまで協力した事業は、昨年が百三十五件、今年は六月末までで既に百八十件に上る。このほかに現在、デカセギ成功者を取り上げたドキュメンタリーも製作しているという。
 レジストロでも、六月の寿司祭りを支援したほか、今月十九日に開催される第五十二回盆踊りのスポンサーになることも決まっている。
 前身である南米銀行の時代から続く、日系社会と同銀行との関係。同行専務取締役の清水オリジオさんは、「私たちは、移民が作った南米銀行の日本人精神を分かっていますから、南銀がやって来たサービスに近い仕事をやりたいと思っています。損得だけじゃありませんよ」と話した。

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