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東西南北

2006年8月19日付け

 選挙高裁は十七日、今年一月に大統領府官房室が発行した冊子が選挙法違反に当たるとして、九〇万レアルの罰金をルーラ大統領に科した。掲載された前政権との比較が期間外の選挙宣伝に当たると判断。大統領の弁護士は控訴すると発表。
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 サコレイロ(担ぎ屋)四十三人以上を乗せたバスが十六日夜、サンパウロ州タトゥイー市カステロ・ブランコ道一二六キロ地点で七人組の強盗に襲われ、携帯電話三十三台、五万レアル相当の貴金属類、ドルやユーロの現金が盗まれた。乗客に扮した強盗三人が同地点で銃をつきつけてバスを停車させ、乗客を丸裸や下着姿にしてトランクに詰め込み、仲間が乗りつけた乗用車二台で逃走。心臓病を理由に閉じ込められなかった女性と夫がトランクを開け、隠し持っていた携帯電話で警察に通報。非常線を張った軍警はバルエリ市で銃撃戦の末に一味を逮捕。犯人の一人は死亡した。
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 サンパウロ市北部ペルス区の住民らが、街灯が設置されていないのに三・五レアルの電灯税を払わされていると苦情を訴え。今年三月に区役所に免税申請したが、なしのつぶてだという。サンパウロ市は同じ理由で十九万人が免税対象になると見積もっている。
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 石炭からガソリンを精製する話は以前からあったが、余り関心を持たれなかった。しかし、原油が八〇ドルに高騰したことで、南アフリカが本格的に取組み、三トンの石炭で四バレルの原油を生産する技術を開発した。ブラジルも試験生産を行う計画。原発のような炉をコンクリートで築き、石炭を入れ、酸素と水蒸気で熱して石炭をガス化する。このガスを反応炉に採り、熱と圧力を加え液化すると原油になる。但し、大量の二酸化炭素を排出する。

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