ホーム | 日系社会ニュース | 今年は1万3千人来場=盛況だった憩の園バザー

今年は1万3千人来場=盛況だった憩の園バザー

2006年8月26日付け

 社会福祉法人救済会(吉岡黎明会長)の恒例行事、「第三十二回慈善バザー」が二十日、グアルーリョス市の同園で開かれた。今年は好天にも恵まれ、一万三千人の来場数を集めた同バザーは成功裡に終わった。
 当日、会場には朝七時から入場を待つ来場者が集まり始め、開場時間の九時に入り口の門が開くと、一目散に低価格で手に入る古着ブースへ走る来場者の姿があった。
 会場では、入園者の手作り作品に加え、古本や装飾品、陶芸品、文房具用品、鞄・靴、日本食品などの店のほかにも、今年はブラジル日本商工会議所からのテレビや瀬戸物などの寄贈品や「サコロン・サウーデ」から寄付された野菜や果物を売る新しいブースも設置され、計約八十の露店が並んだ。
 ビンゴ、蒼鳳と一心グループによるYOSAKOIソーラン踊りやリベルダーデ商工会の盆踊り、合気道、太鼓、空手、伊藤カレンと佐藤エジソンのショーなどの披露も終日行われ、会場は大勢の人で賑わった。
 また今年は、「サコロン・サウーデ」の援助により、百台の机と四百台の椅子が会場の各ベースに並べられた。同園の理事を務める吉安園子さん(77)は「くつろぐスペースも増え、特にいい雰囲気だった」と感想を話し、また近年のバザーを「若い理事の方々が企画・実行するようになって近代化してきています。新しい息吹が感じられてきました」と述べている。
 当日は一千人のボランティアが集まり、各自、露店を担当した。
 コーディネーターを務めた藤井オズワルドさんは「憩の園にとって今回のバザーが最も重要なイベントとなっています。今回が成功したのもすべてボランテイアのおかげです」と協力してくれた人たちに感謝の気持ちを述べた。また、(同園の創立者の)ドナ・マルガリーダの「奉仕」の精神から外れないように注意しながら、来年もより良い親睦バザーを実施していけるよう頑張りたい」と今後の抱負を語った。

image_print