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東西南北

2006年9月1日付け

 三十一日に議会に上程予定の二〇〇七年度国家予算案では、連邦政府の税収が四〇〇三億レアルと国内総生産(GDP)の一七・三三%に達すると見込まれている。今年度のGDP比は一七・二三%。逆に支出は、連邦予算基本法の定める削減が同案に盛り込まれていない。
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 連邦裁判所は二十九日、三十年前に航海中の船上で食事をめぐる口論の末、同僚の腹部を包丁で刺し、殺人未遂の罪に問われた被告(63)に対し、セミ・アベルト(夜間のみ服役)五年の判決を言い渡した。公判では被告も被害者(76)も事件の詳細は思い出せず、証人はすでに他界。仮釈放中に被告が十年間逃亡するなどし、審理が遅れた。
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 ブラジルに住むアルゼンチン人は八月二十九日以降、配偶者や子、雇用契約がなく、さらに過去に不法滞在していた人も、合法的に居住できるようになった。二〇〇二年十二月にメルコスル加盟国間で結ばれた協定に基づく措置で、今後ウルグアイ人にも適用される見込み。ブラジルのアルゼンチン人は合法、不法滞在者それぞれ三万人と推定される。
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 スーパーの大手ウオル・マート米本社は、ゲイ&レズビアン商工会議所と業務提携を行った。ゲイ・ビジネスの市場拡大戦略が成功すれば、ゲイの大市場を抱えるブラジルにも同じ戦略が実施されるようだ。同本社は米国南部のアーカンサス州ベントンヴィルにあり、長年の常連客は地方出身者や南部の保守派で、同性愛カップルには抵抗があるらしい。ゲイは二十一世紀の資本主義のニューフェイスというが、ブラジルの反響が注目される。

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