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久しぶり平良さん――陸上マンの温かい友情、交流――イビラプエラ・ベテラーノ会に=スパイクシューズ贈る

2006年9月2日付け

 沖縄県那覇市在住の平良真平さん(76)が、去る八月二十四日来伯、イビラプエラ陸上ベテラーノ会(栗岡勲会長)に新品同様の中古スパイクシューズ八足を贈った。
 平良さんは、日本陸上競技連盟終身一種公認審判員、日本マスターズ陸上競技連合終身会員、さらにラジオ体操城北おはよう会(那覇市)会長である。もちろん、現在もマスターズ陸上の選手であり、八二年来伯したときから、イビラプエラ・ベテラーノ会のメンバーとは旧知の間柄。
 八二年の第一回日伯親善中高年陸上競技大会には日本選手団の一員として参加した。「五十~五十四歳」で、百メートル一位、二百メートル二位に入賞を果たしている。百メートルでゴールインしたとき、沖縄県人会の代表がグラウンドに飛び降りてきて、抱きついたそうだ。忘れられない思い出である。
 今回の来伯は、イビラプエラの人たちとの交歓、ブラジルのラジオ体操会員との交流、ブラジル在住の親戚訪問が主な目的だ。
 平良さんは、去る九八年、沖縄でマスターズ陸上アジア大会が開かれた際、訪日したブラジルの選手たちを「沖縄県人扱い」とし、大会に参加してもらった〃実績〃がある。ブラジル側は、今もこのことを忘れていない。
 今回来伯にあたり、沖縄のマスターズの友人が「ブラジルの人たちのために」とタータン用スパイクシューズを集めてくれたという。受けた栗岡会長は三十一日午後「会員と相談し、有効に活用させていただきます」と語った。
 三日、イビラプエラの会員たちは、セントロ・オリンピコでいつもの練習を行うが、平良さんも〃合流〃する意向だ。

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