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100周年記念事業を協議――聖南西の文協連合体が動く=日本庭園の造成など=多くの市が計画=サンミゲル・A=高齢者コンドミニオを

2006年9月7日付け

 【レジストロ、既報関連】ヴァルジェン・グランデ文化体育協会会館で、去る八月二十六日、聖南西文化体育連合会(森エリオ会長)とヴァーレ・ド・リベイラ日系団体連合会〈山村敏明会長〉の代表者三十五人が集まり、〇八年に迎えるブラジル日本移民百周年記念事業について協議した。レジストロで連合会としての記念式典を行うこと、記念塔の建設を確認。そのほか、聖南西の各市でそれぞれ独自の事業、行事が行われることが報告された。カッポン・ボニートでは市が中心となり、日本庭園が造成されるという。日系人の市発展への貢献が認められたものだ。サンミゲル・アルカンジョの高齢者向けコンドミオの建設計画も注目される。
 会議の参加地区は、サンミゲル・アルカンジョ、オザスコ、イタペチニンガ、カッポン・ボニート、セッテ・バラス、レジストロ、ピラール・ド・スール、マイリンケ、カウカイア、イビウーナ、ソロカバ、ヴァルジェン・グランデ、コチア、ピエダーデ。聖南西文化体育連合会会長の森エリオさんが議長となり、会議を進めた。
 この地域では最古の植民地「ブラジル日本移民ゆかりの地」として知られる、レジストロでの記念式典、先駆者追悼法要、百周年記念塔の建設、海上自衛隊の楽隊の演奏が確認された。 レジストロ市では、国際的に有名な陶芸家、豊田豊さんが、昔この町で使われた精米機やお茶の製造機械の部品で作製し、市内に設置する七つのモニュメント、ポルタウ建設、ブラジルの日系社会で最初に建てられたカトリック教会の改修などの計画が着々と進んでいる。
 モニュメント建設にはスダメリス銀行が全面的に後援している。その他の町でも各々記念事業を計画しているが、日本庭園の造園を企画している町が多く、また日本との姉妹都市提携を計画している町もあった。
 カッポン・ボニートは、市役所が中心となり、「霊気」と銘打った六千平方メートルの日本庭園の造園を計画している。山、空、土、水、火、池、風、雷の自然の八つの要素をもとに、日本庭園を造るという。予算は三十万レアル。
 ヴァルジェン・グランデ付近のラポーゾ・タヴァーレス街道の改修工事は、とてつもない大規模なもの。近く完成の予定だが、聖南西地方の玄関口ともいえるこのロタトーリアまたは陸橋に「日本移民百周年」の名を付けるよう話を進めている。
 サンミゲル・アルカンジョでは日系高齢者のためのコンドミニオ建設計画が進められている。(金子国栄さん通信)

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