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大耳小耳

2006年9月9日付け

 半年で六十六万人分の署名が集まった、犯罪人引渡し条約と代理処罰制度確立を求める署名運動。静岡新聞によれば、現在、地元高校の放送部に所属する二人の女子高校生が、ブラジル人との共生をテーマにした番組づくりを進めている。ブラジル人が関係した事件事故の被害者や、署名活動関係者へインタビューを通じて問題を提起するもの。来年の全国高校放送コンテスト出品を目指しているという。
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 長崎県人会婦人部の「ながさきチャンポン」の宣伝文句は「非日系人も食べる!」。非日系人はどんぶりの汁ものを敬遠する。これは定説のようになっている。しかし、婦人部員の夫や娘の友人などが食生活習慣を越えて食べ出しているという。三日かけてとるダシ。美味しくないはずがない。たぶん、これのせいだろう、と。「数ある日本食のなかで、チャンポンだけ食べる」という話、妙に説得力がある
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 県連会長と百周年執行委員長、福岡県人会長の三足のワラジを履く松尾治氏。六日の県連代表者会議で、松尾氏自身も「できるかどうかは疑問だが、引受けた以上はやるつもり」と決意を表わした。会議は、百周年の重要性を認めながらも、兼職には否定的な意見が大勢と思われたが、最後に、普段の会議で発言を控えている西徹相談役が発言。松尾氏に「立身出世の人であるあなたには、力と勇気と心意気がある。三足でもできる」「引受けたからには、倒れてもやっていただきたい」とエールを送って、出席者に協力を呼びかけた。その時、会場の空気が少し変わったように感じた。

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