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百周年テーマソングが決定=百周年協会音楽委員会=「海を渡って100周年」=作詞初挑戦の立花さん

2006年9月12日付け

 テーマソングは「海を渡って100周年」――。ブラジル日本移民百周年記念協会音楽委員会(石見綱委員長)が募集していた百周年のテーマソングがこのほど決定、五日、同協会で発表された。二十一編の応募作品から選ばれたのは、サンパウロ市ジャバクアラ区在住の立花光江さんが作詞した「海を渡って100周年」。二〇〇八年六月にサンパウロのサンボードロモで開かれる記念式典や、記念行事で使われる。同委員会では現在、この歌詞に合う曲を募集している。
 音楽委員会では今年の二月二十日を締め切りに一回目の応募を実施。二十九編の歌詞が応募されたが、テーマソングとして該当する作品がないとして再募集を行い、八月十五日の締め切りまでに二十一編が応募された。
 選考委員は、大浦文雄、醍醐麻沙夫、坂尾英矩、山川健一、石川諭、石見綱、広瀬秀雄、小斉サオコの八人(敬称略)。
 八月二十二日の選考会では応募者の名前を伏せたうえで選考し、立花さんの歌詞に決定。八人の選考委員のうち五人が「海を渡って――」を選んだ。その後、立花さんの了承を得て二、三の言葉を選考委員会により変更し、今回の詩ができあがった。
 立花さんが作詞を行ったのは今回が初めて。電話で当選の報告を受けたときは、飛び上がって喜んだという。「詩を作るときにメロディを想像しながら書いた」そうだ。立花さんには賞金として二千レアルが贈られる。
 五日同協会で開かれた会見で、選考委員の大浦文雄さんは「今回の応募水準は高かった。しかし、曲をつけて『みんなで歌える歌詞』ということに重点をおいて選んだ結果がこれだった」と選考理由を説明した。
 他の応募作も詩としての内容はとても良かったが、使用されていた言葉に平易でない部分があったという。山川健一委員は「立花さんの詩は誰にでもわかりやすい。言葉としてすっと入ってくる感じがする」と大浦さんの言葉にうなずき、「この歌はみんなに歌ってもらってこそ意味があるから」と付け加えた。
 また今回の選考では、多田邦治さん、田口レネさん、河合節子さんの作品が佳作に選ばれた。

曲を募集中、12月まで

 同委員会では現在、「海を渡って100周年」につける曲を募集している。
 二曲まで応募可能。応募の際は作曲者を特定できないよう二枚の封筒を使用すること(詳細後述)。
 締め切りは十二月十五日(当日消印有効)。選出された場合には賞状と二千レアルの賞金が贈られる。曲の著作権は百周年委員会に所属する。応募作品に対し音楽委員会から一部訂正を提案する場合もある。
 応募の際は、曲・楽譜と、応募者氏名を別々の封筒にし、二つの封筒をさらに別の封筒に入れて送る。
 封筒1=作成した曲をCDまたはカセットテープに吹き込み、楽譜をつけて入れる。封筒1には個人を特定できることを書かない。
 封筒2=名前、RG(またはRNE)、CPF、住所(CEPを明記)、電話番号を書いて入れる。
 二つの封筒を別の封筒に入れて音楽委員会宛てに郵送すること。
 宛て先=Comemoracao do Centenario da Imigracao Japonesa no Brasil-Comissao de Musica, Rua Sao Joaquim,381-2ander,CEP=01508-001,Sao Paulo,SP
 問い合わせは百周年記念協会(電話11・3209・3875)まで。

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