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敬老金があるGB大会=老ク連恒例「ふれあい」

2006年9月27日付け

 ブラジル日系老人クラブ連合会(重岡康人会長)は、第二十一回老ク連ゲートボールふれあい大会を、二十三日、ブラジルゲートボール連合GBスタジアムで開催した。晴天の下、四十二チーム、約二百二十人が参加。昼間の強い日射の下、白地のユニホームに身を包み、参加者の表情は真剣そのもの。八つのコートで午前九時ごろから計八十四試合が行われ、表彰式で、トロフィーと賞品を抱えた入賞者の満面の笑みが印象的だった。
 同大会は、八十歳以上が参加する寿組、七十歳以上の亀組と六十九歳以下の鶴組の三つに分かれて競う。一チーム五人から七人で構成され、試合会場には主将の指示がとび、玉を突く音と審判の声があった。
 九十歳以上の参加者は九人。最高齢参加者は岡本正春さん(サウーデ老荘会)で、九十六歳。開会式で八十四歳以上四十四人にスダメリス銀行から敬老金が贈られた。
 大会に三チームが出場したジュンジァイ睦会からは貸し切りバスを使っての参加。週三回、午前六時から四時間、屋根付きのコートで練習を重ねてきた。鴫原つたえさん(70)は「体にも頭にもよくて、友達と楽しくやらせてもらってます」と笑顔。
 寿組優勝を飾った桜クラブの小島善一さん(88)は「年だから毎日練習しとるよ」。ロデイオでカウボーイが使用する大きな帽子をかぶって日射し対策。「去年は二番でした。今年は皆よくやりましたよ」と満足げだ。
「本当に真剣で。三十分間、水もとらないまま続けるの」と上原玲子事務局長。不調を訴える競技者もなく、大会は無事に終わった。用意された弁当、お菓子類はほとんどなくなり、主催側関係者は参加者の健康ぶりに感嘆していた。
【大会成績】寿組一位=グァラニー桜クラブB。二位=ビラ・プルデンテわかさ会。三位=サウーデ老荘部。亀組一位=カンピーナス明治会A。二位=サウーデ老荘部。三位=サント・アマーロあおぞら会A。鶴組一位=グァラニー桜クラブ。二位=イタペチ万寿会。三位=サウーデ老荘部。

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