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東西南北

2006年10月3日付け

 強運は遺伝―? 一五五人の犠牲者を出した一九〇七便の墜落事故。同便に搭乗予定だった男性(37)は、予約が一杯だったため出発の数時間前に翌日朝の便に変更して難を逃れた。男性は二〇〇四年五月にもマナウス地区で墜落し、三十三人が死亡した便への搭乗を一週間前に「虫の知らせ」を理由にキャンセル。さらに今年六十九歳で他界した男性の父親も三十四年前の小型機墜落事故(死者六人、生存者三人)で生き残った一人だったという。
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 昨年八月から今年三月までの間にサンパウロ市で三人の女性を強姦後に殺害したと自供した男が二十九日夜、選挙法の規定により警察から釈放された。一九六五年に施行された同法二三六条は、投票日五日前から当日まで現行犯などを除き、有権者の逮捕を禁じている。
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 試験管ベビー方式で受精させると、出生児の性別を選択できるという学説が発表された。ブラジルの連邦令は、出生児の性選択に何ら規制をしないし、選択の実行も禁じていない。しかし、連邦医療審議会は人為的な性選択を認めていない。試験管の中での受精卵について先天的障害などが発見された場合にのみ、性を決める染色体の人為操作を容認している。
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 カンピナース州立大学とアシェー製薬は、糖尿病タイプ2の特効薬に共同開発で取組む契約を交わした。大学研究室は細胞内の熱源となる脂肪の増殖を抑制しグリコーゲンを吸収、血液中にインシュリンを放出する微小分子を発見した。この分子実用化のために同製薬が、二〇〇万レアルを資金援助するという。糖尿病患者は現在、高価な三種類の薬剤を服用する。新薬が市販されると、薬代が節約になる。

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