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刊行物

2006年10月4日付け

 『同素体』十月号が発行された。五百十九号「同人作品」から「冬の蝿」(右田春雪、その一句「冬の蝿声も出せずに逃げ廻る」)、同「青空無限」(山口まざかず、その一句「冬蝶や白の気魄に生きる日々」)、五百十七号「同人作品感銘句」宮腰陽子選「完熟の無花果を割る指と指」(句大地)、ほか。
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 文芸同人誌『国境地帯』(第十六号)が発行された。収録は、前山隆さんの「―自伝的回想―文化人類学入門私記(第一回・百八十枚)」、ほかに田中慎二さんの随筆「終戦時の記録から」、佐藤栄一さんの随筆「日本人と天皇」など。前山さんの原稿は、編集・発行者の菅沼東洋司さんが末尾録でへりくだって「ハキダメに舞い降りた鶴」「貧弱な小皿に大鯛を盛る図」と表現した長文の回想。日本から〃空輸〃してくれたという。今回の掲載は第一章「サンパウロから米国留学までのいきさつ」、第二章「オースチンでの留学生活」、第三章「高校、大学を卒業してサンパウロ大学に留学するまでのいきさつ」。

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