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ピラール敬老会、古希以上を表彰=日語校生徒、教師、母の会=文協挙げて余興=最高齢は101歳長浜ふでさん

2006年10月11日付け

 【ピラール・ド・スール】当地の日伯文化体育協会(会長古株一男)の第二十八回敬老会が、九月二十三日午前九時より会館で催された。文協会員数約百八十家族から七十歳以上の高齢者が表彰を受け、今年は古希を迎える七人を加え、八十六人の高齢者がお祝いされた。最高齢者は百一歳の長浜ふでさん。長浜さんは一九四五年、この町における最初の邦人入植者として足を踏み入れ、以来この町の日系社会の歴史と共に過ごしてきた。
 はじめに古株会長が挨拶、「この敬老会は会員のお年寄りに楽しい一日を過ごして頂くだけでなく、もっと長生きしてくださいと激励する意味も込めていのです」と述べた。
 続いて、七十歳以上の部員が十六人活動している婦人会を代表して、上芝原初美婦人会会長が挨拶し、「この先輩方がいてくれるからこそ、婦人会が成り立っているのです。私たちが小さい頃は七十代というとお年寄りに思えましたが、現代ではその年寄りくささがなく、まだまだ若い者には負けられないという気迫がただよっているように感じます」と元気なお年寄りたちを讃えた。
 高齢者の名前が一人ずつ呼ばれ、紅白の餅や当市でプロポリスの製造・販売を行っている寺尾貞亮さんより寄贈されたプロポリス、日本語学校の生徒達が作ったプレゼント、婦人会が心を込めて作ったお弁当などが配られた。
 その後、記念撮影。乾杯があり昼食。昼食の後は、演芸部や太鼓部、日本語学校生徒・教師・母の会などによる余興が行われた。
 活動四年目となる太鼓部は子供だけの部員だが、年々上達してきている。
 母の会や日本語学校教師は「秋田節」「さくら」など数曲の踊りを披露した。この日のために、夜、会館に集まり婦人会による指導を受け練習したとあり、見事な踊りを見せ、踊り終えると成功と安心感とから喜びの声を上げていた。
 日本語学校は、合唱・合奏・劇・踊り・コントなど十一の出し物を用意した。コントは、外来語が多く含まれる日本語の会話が題材。コントという難しい発表であったが、子供の可愛らしくも見事な演技で会場は笑いに包まれた。
 「ソーラン節」の踊りは、太鼓部と共に地元日系社会の活性化に、と大きな期待をされている。評判はピラール・ド・スール市のブラジル人社会や近郊の町にも広がり、色々な場で発表を行っている。年々動きを改良しているとのことだが、この日も見事にそろった踊りを披露。子供たちの力強く、躍動感あふれる動きに会場からは大きな拍手が起こった。

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