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米と伯の懸け橋に=和太鼓で交流目指し

2006年10月19日付け  米国南フロリダ州ウェンストンにある和太鼓チーム「府州太鼓」のフェルナンド・モラエスさん(46、ブラジル出身)が「アメリカとブラジルを太鼓で繋ぎたい」と先月里帰りしたおり、来社した。
 フェルナンドさんによれば、「府州太鼓」は南フロリダで唯一の太鼓グループ。約二十人のメンバーが週に三日、汗を流す。
 「太鼓を初めて聞いたのもリベルダーデだったよ」と笑うフェルナンドさんは、サンパウロ市出身。プロドラマーとして、ガル・コスタやカズーサなど大物アーティストたちのバックを務めたこともある。
 ブラジル人ミュージシャンのアメリカツアーに参加するうち、九四年に拠点をアメリカに定めた。
 「ブラジルやアフリカを始め、色んな国の打楽器をやったけど、和太鼓は別物。テクニックだけではなく、精神力や集中力がとても必要」とその魅力を語る。体力も必要なため、食事や日々の生活習慣まで変わったという。
 「和太鼓は心身一体とならないと叩けない特別なパーカッション。現在、ブラジルでは愛好者が多いと聞いている」と話し、今回サンパウロの太鼓グループなどと交流、「今年末にも何かイベントを行いたい」と意気込んでいる。
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