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東西南北

2006年10月19日付け

 連邦下議に当選した飯星ワルテル、ウィリアン・ウー両氏の祝賀パーティーがACAL主催で開かれた。日系団体が主催する祝賀会としては初。多くの喜びの声に包まれる会場では、「何故文協がやらないの」との声もちらほら。今年五月に誕生した日系初の連邦高等裁判事、ウエダ・マサミ氏の祝賀会も検討されてはいるようだが、半年経った今も音沙汰なし。日系社会の慶事を祝う掛け声もかけられないようではリーダーとはいえまい。美辞麗句を並べるだけが会長の仕事ではないはずだが…。
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 日系二連議の当選祝賀会で、両氏は日本語でもあいさつした。飯星氏は「みなさまに知恵、力を頂き、今回当選することができました。日系人、ブラジル人、立派な政治家としてやっていきたい」。松柏学園仕込みのしっかりした日本語に、会場からは大きな拍手が送られた。一方のウー氏は、滔々と述べた後、「日本語は分からないのでポルトガル語で失礼します」と締めくくり、笑いを誘った。さすが政治家、ツボを心得ている。もちろん、今月二十九日の決選投票の宣伝も忘れようはずがない。
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 サンパウロの日系団体関係者は今週、どうもご多忙の様子。月曜日にサンパウロ新聞社の創刊六十周年式典で市議会へ行ったと思えば、翌十七日にはリベルダーデで日系連邦議員の当選祝賀会。一日空けて今日十九日には文協で新駐伯大使の歓迎会、そして二十一日の土曜日には県連創立四十周年式典が控えている。遠方の県人会長の中には泊り込みの人もいるようだ。

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