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百周年には日系美術展を=ブラジリアで来月19日まで=若林和男個展

2006年10月24日付け

 画家の若林和男さんの個展が現在ブラジリアのアート美術館(MAB)で開催されている。来月十九日まで。
 昨年リオでは、回顧展として、長年の創作活動を振り返る個展を行ったが、今回は七五歳を迎えた記念として、最新作三十五点を展示。旺盛な製作意欲をアピールしている。
 「首都での個展は二十数年ぶり」と若林さん。今月十七日に行われたオープニングには、政府高官を始め、多くの人が訪れたという。地元メディアにも大きく取り上げられ、〃WAKABAYASHI〃の名前が新聞紙面を飾った。
 「大変嬉しかった」と反響ぶりを正直に喜びつつ、「二〇〇八年には「ブラジリアで『日系美術家展』を開きたい」と二年後に焦点を絞る。
 「開催には文協美術委員会が中心になると思う。日系美術展を首都ブラジリアで、〇八年に行うことは意義とインパクトがある」。
 〃最後のご奉公〃と意気込む若林さんは、すでに関係者との調整を行っており、在伯日本大使館や現地日本人会なども協力姿勢を示しているようだ。
 「藤田嗣治から、若手アーティストまでブラジルにおける日系美術全体の力を見てもらえる総合的な展覧会を目指したい」と思いを語った。
 個展についての詳細はMAB(電話=61・3325・6242/3306・2899)まで。

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