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リンス入植90周年祝い=ドミンゴコンサートに300人

2006年10月26日付け

 ブラジル日本文化協会音楽委員会(杓田美代子委員長)は、二十一日、リンス慈善文化体育協会会館で第三十一回文協ドミンゴコンサート「ピアノ・バイオリン・リサイタル」を催した。リンス入植九十周年を記念して開催された同コンサートには約三百人が来場。入場料として集められた保存食は、百四十七キログラムにも及んだ。
 サンパウロ市での活動を主に行ってきた文協ドミンゴコンサート。サンパウロ市を飛び出して、地方で開催するのは、昨年のモジ市に続き二回目。杓田委員長は「普段クラシック音楽に触れる機会のない地方の方々にも提供したいから」と開催のきっかけを語る。
 当日は、ピアノ奏者の伊藤ファウストさんとバイオリン奏者のプリシーラ・バストスさんがベートーベン、フリッツ・クライスラー、チャイコフスキー、リスト・パガニーニの曲を演奏。また、「波浮の港」「桜貝の唄」など日本の曲やブラジル人作曲家、E・ビラニ・コルテスの「サイクル」、ショーロ、トアーダを披露した。
 会場には、地元日本人会ほか市役所関係者など約三百人が足を運んだ。
 地方での開催となったため会場の人手不足の心配もあったが、「音楽委員会からサポーターが駆けつけてくれたことに感謝しています。裏方の人たちの働きに支えられました」と話す杓田委員長。「クラシックピアノは用意できなかったけれどみなさんに喜んでいただけて良かった」と感想を語った。

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