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花のある記念式典=小原流生け花=ロ支部が創立40周年

2006年10月27日付け

 小原流生け花のロンドリーナ支部(荻堂アリッサ会長、古川あさ支部長)が今年創立四十周年を迎え、記念式典と花展が、去る九月二十二日にパラナ日伯文化連合会サロンで開催された。約二百人が出席。小原流教員連盟北米支部長の河村玲子さんをロサンゼルスから迎えて生け花の実演が行われ、来場者に感銘を与えていた。
 一九五八年にパラナ州を中心として活動を始めた小原流。ロンドリーナ支部は六六年に創立されている。
 式典にはロンドリーナ市長代理、ハウリ連邦議員、金城ロベルト市議らが列席し、荻堂会長は小原流四十年の歩みを概観した後、日本から渡伯した指導者、小川芳華さんの活躍を称えた。
 小川さんは「先人の尽くされた情熱と伝承の働きに深く尊敬と感謝を捧げます。この四十周年記念の集いを皆様とともに喜び合い、小原流生け花の一層の発展を祈念します」とあいさつ。同人は、献身的な指導で生け花の普及、継承に務め、八六年ロンドリーナ市から名誉市民章を受章している。
 記念花展はテープカットののち、荻堂さんの案内で参加者が会場の展示品を一巡。約二時間に及んだ実演では、河村さんが八個の花器に果物や野菜などを取り入れて、季節の花が生けた。会場からは大きな拍手が送られていた。
 その後の夕食会でも、和気あいあいとした雰囲気で歓談が続き、関係者は満足そうに喜んだ。翌二十三、二十四日に行われた一般観覧にも大勢の人が家族連れで訪れ、生けられた花を堪能した。

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