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世界の沖縄県系人がブラジルに=サンパウロ市=08年にウチナーンチュ会議=WUB世界大会も同時開催

2006年11月30日付け

 ブラジル日本移民百周年を迎える二〇〇八年の八月に、世界の沖縄県系人が集う「世界のウチナーンチュ会議」がサンパウロ市で開催されることになった。県人ブラジル移住百周年式典を行う八月の開催を予定。あわせて、各国の県系ビジネスマンによるWUB(ワールド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)の世界大会が開かれることも決まっている。百周年とウチナーンチュ会議、そしてWUB世界大会。〇八年のサンパウロは世界のウチナーンチュでにぎわいそうだ。
 「世界のウチナーンチュ会議」は、沖縄県で五年に一度開催される「世界のウチナーンチュ大会」の間の年に行われているもの。第一回目は〇三年八月にハワイ・ホノルル市で開かれた(ハワイ沖縄連合会、WUBハワイが主催)。
 五日間の期間中には沖縄フェスティバルやエイサーまつり、国際パレードやカチャーシーコンテスト、盆踊り大会などの各種イベントも開催、沖縄はじめ十カ国から二千人が参加する大イベントとなった。
 九七年にハワイで設立されたWUBは世界十五カ国三地域にまたがる県系ビジネスマンのネットワーク。世界大会はこれまでに五回が開かれており、各国の県系ビジネス関係者の交流や情報交換の場となっている。これまでにも大会を通じ、各国間の新規事業や企業進出などの成果が出ている。
 WUBの大会は、ブラジルでは県人移住九十周年を祝った九八年にサンパウロで開かれている。そして二〇〇八年、日本移民百周年、県人移住百周年の年にあわせ、二つの会議がサンパウロで開催されることになった。
 今年十月には、世界のウチナーンチュ大会に参加するため沖縄を訪問した与儀昭雄県人会長から、稲嶺惠一知事に開催期間中のプログラム案が手渡されている。
 開催時期は、ブラジル沖縄県人移住百周年式典が行われる八月を予定。内容等については今後検討していくことになるが、各種会議のほか、物産展なども開かれる見込みだ。期間中は南北アメリカ、ハワイなど世界各国から百五十人ほどの県系人が来伯すると見られている。
 〇五年からWUBインターナショナルの会長をつとめる与那嶺真次・ブラジル沖縄文化センター理事長(県人会副会長)は「ウチナーンチュ大会やWUB大会が開かれたことで、各国県系社会同士の横のつながりが強くなった。これから若者たちがもっと日本や沖縄に興味もって、先輩たちが各国に作った社会を結ぶことが大切」と大会の意義を語り、「県人会とできるだけ協力しながら準備を進めていきたい」と〇八年のサンパウロ市開催に向けた意気込みを語った。
 百周年に向けた記念事業の検討を進める沖縄県人会では既に実行委員会の組織に入っている。来年二月に臨時総会を開き、現時点で上がっている記念事業候補を絞り込んでいく予定だ。
 来年、〇七年七月にはサンパウロ市で海外日系人大会と汎米日系人大会が開催される。世界各国から多くの日系人の来伯が予想される。その翌〇八年には世界の沖縄県系人がブラジルへ。節目の年を盛り上げる催しになりそうだ。

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