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車両部品メーカー続々=新工場建設ラッシュか

2006年10月31日付け

 日本からの報道によると、二輪・四輪の部品メーカーが続々とブラジルでの新工場建設計画を発表している。
 レスポンス・サイトによれば、日本の日信工業(本社=長野県上田市)は四輪車用ブレーキ製品などを生産する工場をブラジルに新設すると発表した。
 このNISSIN BRAKE DO BRASILの投資額は十一億円。サンパウロ州に新設する工場では〇八年二月から生産を始める予定。敷地は五万平米。従業員は八十人。二〇一一年には五十億円の売り上げを目指すという。
 また日本精機(新潟県長岡市)は二十四日から、ブラジルの四輪車用計器の工場建設に着工すると発表した。このNSサンパウロ社は、ブラジルにおける二番目の製造拠点として今年七月二十四日にサンパウロ州に設立された。資本金は九億五千万円で、初期投資額は約八億円。工場の敷地面積は約二万五千平米、延床面積は五千平米。〇七年六月に竣工、同十月から生産を開始する予定。
 そのほか、中日新聞によれば、二輪・四輪部品製造のユタカ技研(静岡県浜松市)の子会社「ユタカ・ド・ブラジル(YDB)」がサンパウロ市郊外に、自動車用の排気計部品を製造する工場を約十億円で建設すると発表した。
 生産開始は〇八年八月で、一〇年の売り上げ目標は二十億円。「市場拡大が続く経済新興国のBRICs(ブリックス)内で競争力向上を図る」と説明されている。

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