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東西南北

2006年11月15日付け

 労働者党(PT)は内閣改造を機会に、ラジオブラス(国営放送)が政府寄りの報道を行うよう圧力をかけている。議会での野党議員の政府批判よりもっと政府の宣伝を行うべきだと。ブッチ総裁は辞任の準備があると大統領に書簡を送ったが、PTの圧力は否定。
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 航空管制官不足に端を発した空港での離着陸遅れは十三日も続き、全国で四二%の便が十五分から四時間の遅れとなった。航空管制部技術部長は、管制が平常に戻るのは来年始めごろと発言。旅行各社は年末年始の混雑期に状況がさらに悪化することを恐れている。
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 サンパウロ市南部イピランガ区の路上で十三日午後、四〇〇〇レアルを引き出し銀行を出た会社経営の女性(38)が四人組の男に襲われ、抵抗したため頭を三発撃たれ死亡。
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 ブラジル銀行協会は七〇〇〇万人が利用しているポウパンサ預金の利率計算について、見直すよう政府に提案した。低下を続ける基本金利を反映しない利率が市場の実態に合っていないのがその理由。現在、平均年利八・五%のポウパンサ預金は、DIファンドなど一部投資ファンドの手数料と税金を差し引いた後の利率を上回るという。
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 国連気象会議でドイツの環境NGOが十三日、地球温暖化防止に努力する国のランクを発表した。ブラジルは二酸化炭素の排出が少ない国で八番目に入ったが、温暖化防止意欲は見えないと厳しい評価を下した。空気のよい国は、スウェーデン、英国、デンマーク、マルタ、ドイツ、アルゼンチン、ハンガリーの順。空気が汚染された国は、サウジアラビア、マレーシア、中国、米国、カザフスタンなど。

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