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コラム オーリャ!

2006年12月6日付け

 史料館が毎週の水曜シネマで実施している所蔵写真の〃人探し〃。開始以来これまでに百人近い名前が判明したという。
 いまは故人となったコロニア人士の若き日の姿。女学校卒業式の写真や、すました顔で写真に収まる移住地の青年達。スクリーンに若き日の夫の姿を見つけ、その後の映画上映は上の空だったという人の話を聞くと、写真の持つ力の大きさを感じる。
 地道な作業。名前や場所など結局分らないものもある。「本当は寄贈してもらう時が、情報を集める『勝負』の時なんですけどね」と史料館ボランティアの小笠原さん。
 一方この企画を続けるうちに、新たな写真の寄贈があったり、わざわざ史料館まで出向いて写真の人物を教えてくれる人もあるなど、「おまけ」の出来事も多いようだ。
 古ぼけた一枚の写真が、新たな事実や新しい出会いをつなぐ。(ま)

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