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「今こそ農業を真剣に」=宮崎県農業研修生が到着

2006年12月7日付け

 「初めての海外です。清武町から一週間以上でたことすらないんです」と語るのは、第五回宮崎県農業青年ブラジル国派遣研修生の園田千春さん(19)。四日早朝着聖し、宮崎県人会の黒木慧(けい)副会長に連れられて来社した。
 父親が無農薬の天敵農法に取り組んでいる関係もあり、園田さんも有機農法や香辛料、ハーブに強い興味を持っている。
 「現代は、食べることに何一つ不自由しない飽食の時代。だからこそ、食べ物を生産する農業について考えなくてはと思います」と真摯な表情をうかべる。実家ではキュウリやナス、マモンの生産をしている。
 来年三月一日までの約三カ月にわたり五カ所で研修や視察をするほか、ポルト・アレグレやイグアスの滝なども訪れる予定。主な研修先は大番農場、瀬口農場、瀬尾農場、佐元農場、甲斐農場など。
 この十六日は、同研修制度のOB会である南十字星の会の二十五周年。園田さんは四十八人目の研修生だ。「日本と違った農業の仕方を研修し、宮崎のみんなに広めたい」との意気込みを語った。

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