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大耳小耳

2006年12月12日付け

 「理事会の委員会じゃあダメだ」。定期評議員会の途中、沈着冷静で知られる元サンパウロ州高等裁判事、渡部和夫評議員が珍しく吐き捨てるように言った。この一言が、今回の雰囲気を象徴している。もちろん理事らは懸命に仕事をしているが、「何かが足りない」とみんなが感じている。会議の中で文協ビル改修案には、最近では珍しく、一世二世の境界を越えた支持が集まった。「私も委員会に入れてくれ!」との評議員の声が挙がる一方、某会長は「勉強します」。みなを引っ張るのが本来のリーダー。一番腰が重いのがトップでは…、渡部評議員がボヤくのも無理はないか。
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 日本経団連がこのほど、来年五月からの新任副会長の一人に三井物産の槍田松瑩社長を充てる方向で調整に入ったという。毎日新聞が報じている。経団連日伯経済委員会の委員長をつとめる槍田氏は、今年七月に両国首脳への最終提言をまとめた日伯二十一世紀協議会の委員でもある。

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