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大耳小耳

2006年12月16日付け

 ブラジル外務省との会合の席上、上原理事長から「〇八年はブラジル人の日本移住二十周年を祝う記念すべき年でもある」との発言があり、考え込んだ。一般的には日本への「デカセギ元年」は、邦字紙に日本就労関連の記事が最初に載った八五年といわれる。八八年が〃ブラジル人〃日本移住元年だとすると、二世の日本就労が顕在化したのが八八年頃ということか。森幸一USP教授によれば、八八年頃、不法就労だった二世を人権団体が擁護する活動が日本で注目を浴び始めた、という。立場によって元年が変わるものだ。
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 現在台湾で開催されている世界剣道選手権大会にブラジル代表で出場中の藤倉周平さんがこのほどブラジル側の関係者に一報を送った。話によれば日本は団体戦で初戦、カナダに負け敗退。団体優勝は韓国、二位はアメリカ、三位に日本と台湾がはいったとのこと。藤倉さんは「勝ちたいという気迫が違った。四年後にブラジルで開かれる世界大会に向けて、一から体力、精神力を磨く必要がある」と感想を話しているとか。今後のレベルアップに期待。
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 サッカーブラジル代表のドゥンガ監督が十四日、外務省に三輪昭中南米局長を表敬訪問した。した。日本のJリーグでもプレーしたドゥンガ氏は三輪局長との懇談で二〇〇八年の日伯交流年をPR。またトヨタ・クラブワールドカップ出場のため来伯している伯インテルナシオナルに触れ「インテルと日本のチームとの対戦も考えたい」と語ったとか。ブラジル人選手が多数活躍する日本のサッカー界。「交流」という点から見れば最も近い存在かも。

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