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コラム 樹海

2007年1月19日付け

 最近、日米関係で人々の耳目を集めたのは、松坂大輔投手(西武)のボストン・レッドソックスへの移籍話だ。松坂の成績が、まだ全くあらわれていないのに、移籍金と年俸など金銭の面で、日本の平均的サラリーマンの二千年分の年収が〃動く〃というので、驚かされた。年収五百万円(約九万五千レアル)の人たちの二千年分である。余りの巨額に庶民は羨望することさえ忘れさせられた▼ついで、井川慶投手(阪神)のニューヨーク・ヤンキースへの移籍が決まり、井川が「競い合って投げ合って、日本を盛り上げられれば」と語った。なぜここで、日本が出てくるのか。実は、松坂や井川の出場する試合は、日本で人気を呼び、それがレッドソックスやヤンキースの商売の多大な利益につながるというのだ。そうした予測が巨額な移籍金の背景にある。つまり、国の境目がなくなる時代である▼ひるがえって、最近の伯日交流で、人々も耳目をひく出来事はないか――拾い上げてみると、地味で華やかさがないものばかりである。暗くておどろおどろしいのが多い。ブラジル人が日本で凶悪な殺人事件の容疑者になって、ブラジルに逃げ帰ってきた、などは最悪で、あってほしくない事件だ▼〃全国版〃で報道されるから、日本におけるブラジルのイメージは失墜する。これは、いいことか悪いことかわからないが、こうした事件をブラジルの一般大衆は知らない▼伯日関係においても、鮮やかで、年齢層を越えて、耳目が集められる話はないものか。(神)

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